はじめに
仕事が忙しすぎて疲れて勉強できない!
やろうという気持ちはあるけど、仕事が忙しくて帰りも遅い。どうやって勉強すれば・・・。そして初回指導予定時間である20時の変更依頼があり、21時からのスタートに変更になり・・・。
Eさん:遅くなってすみません!
講師:いえいえ。仕事していればイレギュラーなことはたくさんありますからね。
Eさん:現場が長引きまして18時半には終われると読んでいて、そこから一旦帰宅して準備すれば十分に間に合うと考えていたんですが、まず現場で一区切りついたのが19時を超えていて、そのタイミングではまだかろうじて大丈夫だと思っていたんですが、急な仕事が飛び込んできて・・・。あ、もう間に合わんな・・・。って判断して連絡させてもらいました。なので、パンかじりながらでもいいですか?
講師:もちろん。中高生でも部活終わったのが遅くなったとかで、ごはん食べながら・・・なんて人もいるくらいなんで。
Eさん:そう言ってもらえると助かります。こんな感じで毎日が過ぎていってしまって、勉強がまったくといっていいほど進まないんですよ。どうしたらいいですかねえ。会社の昼休みにやろうと思っても1時間しっかりと時間がとれるわけでもないし、家に帰っても家事もあるし、子どもとの時間も大切にしたいし、休日も家族との時間は大事だし・・・。
講師:なるほど。なかなか充実した日々を過ごされているようですね。
というわけで、典型的な「忙しくて勉強する時間がとれない」パターンですね。と言っても勉強しないわけにはいかないので、いろいろとヒアリングしてみることにしましょう。
”仕事が忙しい”の状況を確認してみよう
まずは仕事がある日とそうでない日のスケジュールの確認から。
講師:まずは、一日のスケジュールというか生活リズムをきちんと把握するところから始めてみましょう。一日の行動パターンを円グラフに描いてみましょうか。ちなみにコレがざっくりとした猫の一日だそうです・・・。
Eさん:うわ~。うらやましいというかムダに過ごしているというか・・・。この世でいちばんいい生活してるのって「大切にされてる家ネコ」ですかね。
講師:私もその意見には納得しますね。寝て食べてグダグダして・・・。
Eさん:どんどんぜいたくになって・・・。
講師:そうそう。知り合いの家のネコなんて、安いエサだと食べないらしいですよ。カリカリしたのじゃなくてしっとりしたやつ。あとはデパ地下とかで買ったやつとか。
Eさん:なんか野性味もなくなってくるらしいですよね。目の前を動いているものがあっても知らん顔というか・・・。本来なら飛びかからないといけないのに・・・。
講師:それもあるらしいですよね・・・。っていうか、ネコ論議になってきてます!例がよくなかったですね。ネコじゃなくて、意識が高い方のを参考にしないと。
Eさん:たしかに、でも、あそこまでレベルが高いのはちょっと・・・。
講師:まあそうでしょう。私にもムリ。でもその中で参考にできるものとか、自分に取り入れられるものについては利用させてもらいましょう!
というわけで、円グラフの作成が続きます・・・。
現段階での”勉強する環境”を確認してみた
次に勉強する環境についても洗い出してみましょう。
チェックしたいのは 1:時間 2:場所 3:メンタル的な問題はないか?やる気を損ねるものはないか?
講師:じゃあ次は勉強する環境のチェックというか書き出しをしてみましょう。今から全部で4つのことについて書き出してもらいます。勉強している時間帯についてですが、「①いつ②どこで③どうやって④その時間帯での問題点」です。
Eさん:なるほど。こうやって書き出してみると、いろいろと見えてきそうですね。細かいのもいっぱい出てきそうですが。
講師:いいですよ。思いついたものも全部書いてみましょう。
Eさん:なんか、さっきの一日のスケジュールを書いているときに思ったんですけど、とりあえず書き出してみるのっていいですよね。今までは「勉強できてない」「早くしないと」みたいな感情がグルグルしているだけだったんですが、「ああ、このタイミングでこんなことしてるんや」とか自分でも改善点がいくつか見えてきました。
講師:そうなんですよ。狙いはそこにあって、人間って意外と考えているようでも「どうしよう・・・」程度にしか考えていなくて、不安が増幅するだけで「具体的にどうしていくべきか?」といった建設的な思考ができていないんですよね。だからこそ、一旦書き出してみることによって多少の客観性が出てくるので、そこを利用して「建設的な案」を出せるようにしていくんです。
というわけで、「環境についての書き出し」は進んでいきました。
忙しい仕事と勉強を両立するための改善点とは?
書き出すことにより、本人の中でも改善点が見えたようなので、それを行ってもらうだけでも十分だとは思いますが、その内容について本人と考えを共有しておくことにします。
講師:あと、いくつか思うことがあるんですがいいですか?
Eさん:はい。
講師:さっきの表あるでしょ。これの「いつ?」の欄があいまいというかはっきりしていないと思うんです。たとえば、日常の仕事であれば「○○時~○○時まで」「どこで」「何をするか」ってのがはっきりとしていると思うんですよね。
Eさん:確かに。だからあんまりやるかやらないかとか、疲れてるとか関係ないんですかね?
講師:仕事だとモチベーションとか疲れとかは関係ないと。
Eさん:仕事ですからね。
講師:ってことは、この「勉強」も「仕事」として日常生活の中に組み込んでしまえばいいんではないかと。
Eさん:ノルマみたいな?
講師:あんまりノルマってのは好きではないんですが、それに近いかも。
Eさん:ってことは、例えば、さっきの表の昼休みのところにある「テキスト読む」ってのも、うまく「仕事」にしちゃえばいいと。
講師:いいですね!それ。
Eさん:やってみます。あ、でも、日によっては昼休みがすごく短いというか、ほぼ0のときもあるんですが・・・。
講師:では、一週間でやる分を決めるとかにすればいいんじゃないかと思います。そうすれば、短い昼休みの日には何もできなかったとしても、一週間単位で帳尻を合わせればいいかと思います。
というわけで、この方は「仕事」として捉えて一週間の予定に組み込む。という方法がうまくいきそうです。
ここまでは「疲れてやる気が出なくて・・・(資格試験の不合格が続いたが、ついに合格するまでの格闘①)」でした。
次はやみくもに勉強してもムダが多い(資格試験の不合格が続いたが、ついに合格するまでの格闘②) です。
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