はじめに
テキストをノートにまとめたほうがいいんですか?
勉強する環境についての考察および改善を行うことができたEさん。早期合格のために次は「効率の良さ」を追求してみることにしました。
Eさん:たくさんのことを理解して覚えて・・・ってしないといけないみたいですが、一度、テキストの内容をノートにまとめたほうがいいですかねえ・・・?
講師:早期合格を目指すわけではなく、ゆっくりとじっくりと実力を高めていって・・・合格。というのを目指すのであればそれも「アリ」ですが、早期合格のためには不要です。
Eさん:どうしてですか?覚えるべきことを整理しておくといいんじゃないかと・・・。
講師:確かにそうなんですけどね・・・。じゃあ少し考えてみましょうか。テキストを見て、どれが大事でどれがそうでないかの判断ってできそうですか?
Eさん:厳しいでしょうね。全部大事に見えます。
講師:そうなんですよ。ノートまとめを実力が伴っていないうちにやってもらうと、ほとんどの人はテキスト全部をレイアウトを変えて写すだけになってしまうんです。
Eさん:確かに・・・。うちの子、中学生だけど、教科書の大事だと思うところに蛍光ペンで線を引いてあるけど、1ページ全部に引いてたな・・・。
講師:なので、全部写すくらいならやらないほうがいいですよね。
Eさん:じゃあどうやって効率的に覚えていけばいいんでしょうか?
講師:そこで大切になってくるのが、どこを重点的に勉強すれば早く合格できるか?ってことです。ズバリそれは「試験に出たところ」なんです。「試験に出るところ」だけを勉強すれば、早期合格が目指せるんです。
Eさん:どうやってやっていけばいいですか?そのやり方で早く進めてみたいです。
というわけで、早期合格へのカギがもうひとつできそうな状況になってきました。
”点が取れれば合格”なので、これに徹してみよう
まだ大切なところが分からないため、ノートまとめはやらないでおこうということになり、「試験に出るところ」を重点的にやっていこうということになりました。
Eさん:どういうところがテストにでるんですか?
講師:ほとんどのテストにあてはまることなんですが、テストっていうのは出題者が「こういうところはぜひ知っておいてほしい」って思うところを出すものなんです。
Eさん:言われてみればそうか・・・。
講師:なので、今までのテストを見れば「出題者が知っておいてほしいこと」が出ているはずです。
Eさん:あ、過去問やるってそういう意味・・・。今までに出た問題だから、もう出ないやん!って思ってた。
講師:ま、確かに全く同じ問題ってのが出ることは少ないでしょう。でも「同じような」問題ならいくらでもあるはずです。
Eさん:じゃあ、過去問やってたら「同じような」問題もできるようになるってことですか?
講師:そうですね。なので「過去問」なんです。過去問をやることによって、テストのつくりに慣れるとともに、出やすそうな部分が見えてくるようになり、そこを強化していくことによって合格に必要な知識が増え、合格につながっていく。こういったメリットがあるわけです。
Eさん:じゃあ、今までに出たことがないような問題に対してはどうですか?
講師:ざっくり言うと、ほっときましょう!
Eさん:大丈夫ですか?
講師:合格ラインから考えてみると、今回の試験の合格ラインは60~70%。一つや二つ出来なかったところでどうってことはないですよ!
というわけで、ノートまとめを一旦置いておいて、過去問戦略に走ることになりました。
捨て問をつくろう!
次に過去問メインの勉強に切り替えてからしばらくして・・・Eさんからの質問内容が大きく変わってきました。
Eさん:この問題なんですけどね、難しいんで解説をよろしくお願いあします。
講師:分かりました。あ・・・なかなか難しいやつですね・・・。コレ。じゃあいきますよ。
というわけで、解説すること10分以上・・・。
講師:・・・。で、答えが○○になるんですよ。なかなか大変だったでしょ。
Eさん:そうですね・・・。分かるには分かったんですけど、全く同じ問題って出ないんですよね?
講師:完全に出ない・・・とは言えないんですけど、「同じような問題」なら出てもおかしくないですね。
Eさん:多分解けないです。
講師:ですよね。Eさんの力がともかくというよりは「そもそも難しすぎて解けない問題」ってのがあるんです。
Eさん:そんな問題出していいんですかね・・・。
講師:そうですよね・・・。でも、必要だから出すんでしょうね。しかしながらそんなのばっかりだと全員不合格・・・。でも必要頻度は低いし・・・出しとけ・・・みたいな。
Eさん:そんなんもあるんですね・・・。
講師:そうなんですよ。ただしそういうのが解けなかったところで合格点を取ることは十分に可能なので、こういうのを「捨て問」って呼んでます。
というわけで、難しすぎるのはあえて捨てちゃえ!ということになりました。
合格最低点で滑り込め!
捨て問というものを作ったおかげで、勉強のペースもぐんと上がってきたようです。
Eさん:難しい問題を捨ててしまうことによって、そこにかかる時間が必要なくなって、全体として勉強の進みは良くなってきました!
講師:いいことですね!
Eさん:で、今までの数年間と比べるとずいぶんと楽になりました。
講師:と、いいますと?
Eさん:今までは、難しい問題にあたっても、解説読んでもよく分からないし、自分に力がないだけだと思って絶望感がでたり。ずっと受からないんじゃないかという気もしたり・・・。
講師:ま、そうなるよね。
Eさん:数時間勉強して、その1問だけで終わってしまったり・・・というか終わってもいないですよね。分かってないんだから。それから比べると、今は格段に問題に取り組めています。
講師:よかったです。
Eさん:で、一つ不安要素があるんですが・・・。
講師:どんなこと?
Eさん:捨て問のせいで点数不足になって不合格になるんじゃないかって。
講師:なるほど。じゃあ少し検討してみましょう。問題集を持ってきてください。
Eさん:はい。
講師:そこの「予想模試」で考えてみましょう。この中で「捨て問」に該当するものに印をつけてみますね。・・・。はい。できました。じゃあそれ以外が正解だったとしたら何点になるか計算してみてください。
Eさん:合格ライン超えてます!
講師:そういうことなんですね。「捨て問」があっても十分に合格できるんです。ざっくり言うと。合格最低点でも合格は合格ってことです。
Eさん:なるほど!すっきりと勉強に打ち込めます!
というわけで、不安要素を一つ取り除かれ、さらに合格に向かって加速していくのでした。
ここまでは「やみくもに勉強してもムダが多い(資格試験の不合格が続いたが、ついに合格するまでの格闘②)」でした。
次は勉強してもすぐに忘れてしまう(資格試験の不合格が続いたが、ついに合格するまでの格闘③) です。
資格取得のための家庭教師やってます
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