はじめに
仕事が忙しくなったり、疲れがたまったりすると、少しずつ勉強から離れてしまうことがあります。
また勉強が進まなくなった・・・。
分からん問題が多い?
そっちじゃなくて・・・疲れ・・・
それはちょっと検討しないと・・・。
はじめに

「今日はやる気が出ないから、明日やろう。」
資格試験の勉強をしていると、そんな日があります。
最初のうちは、「絶対に合格する」と気持ちも高く、毎日参考書を開けるかもしれません。
しかし、仕事が忙しくなったり、疲れがたまったりすると、少しずつ勉強から離れてしまうことがあります。
一日休む。
その翌日も休む。
気がつけば一週間、参考書を開いていない。
そして、
「自分は意志が弱い」
「やっぱり何をやっても続かない」
と考えてしまう。
ですが、本当に必要なのは強い意志なのでしょうか。
今回は、やる気がある日は何時間も勉強する一方で、気分が乗らないと何日も休んでしまう学習者と講師の会話を通して、モチベーションに頼らず勉強を続ける方法を考えていきます。
やる気がある日しか勉強できません
ある日の夕方。
学習者は少し気まずそうな表情で教室へ入ってきました。
🔴 学習者
「先生、また勉強が止まってしまいました。」
🔵 講師
「どのくらい止まっていますか?」
🔴 学習者
「五日くらいです。」
🔵 講師
「何か特別に忙しかったんですか?」
🔴 学習者
「最初の二日は仕事が忙しかったです。
でも、そのあとの三日は時間がなかったわけではありません。」
🔵 講師
「では、どうして勉強しなかったんでしょう。」
🔴 学習者
「やる気が出なかったんです。」
🔵 講師
「なるほど。」
🔴 学習者
「参考書を開こうとは思うんですが、
『今日は疲れているな』
『明日の方が集中できるかもしれない』
と思ってしまって。」
🔵 講師
「そのまま一日が終わる。」
🔴 学習者
「はい。
次の日になると、今度は『昨日もやっていないし、今日は一時間くらいやらないと』と思うんです。」
🔵 講師
「すると、さらに重く感じますね。」
🔴 学習者
「そうなんです。
一時間できそうにないから、結局その日もやらない。
そんな感じです。」
🔵 講師
「勉強を始めた頃はどうでしたか?」
🔴 学習者
「最初の一週間はすごかったです。
毎日一時間半くらいやっていました。
休みの日は三時間くらい勉強しました。」
🔵 講師
「その頃は、かなりやる気があったんですね。」
🔴 学習者
「はい。
『今度こそ絶対に乙四を取る』と思っていました。」
🔵 講師
「今は、その気持ちがなくなりましたか?」
🔴 学習者
「資格を取りたい気持ちはあります。
でも、最初ほど燃えていません。」
🔵 講師
「それは悪いことだと思いますか?」
🔴 学習者
「悪いというか……。
自分は飽きっぽいんだと思います。」
🔵 講師
「少し違うかもしれません。」
🔴 学習者
「どういうことですか?」
🔵 講師
「最初の高いモチベーションを、そのままずっと維持しようとしていることに無理があるんです。」
🔴 学習者
「でも、合格する人は毎日やる気があるんじゃないですか?」
🔵 講師
「そんなことはありません。
疲れている日もあります。
勉強したくない日もあります。
遊びたい日もあります。」
🔴 学習者
「それでも勉強できるんですか?」
🔵 講師
「できる人は、やる気があるかどうかとは別に、勉強を始める仕組みを持っています。」
🔴 学習者
「仕組みですか?」
🔵 講師
「例えば、今はどんなふうに勉強を始めていますか?」
🔴 学習者
「夜、時間ができたらやっています。」
🔵 講師
「何時からと決めていますか?」
🔴 学習者
「特には決めていません。」
🔵 講師
「何を勉強するかは?」
🔴 学習者
「そのときに考えます。」
🔵 講師
「何分やるかは?」
🔴 学習者
「できれば一時間くらいです。」
🔵 講師
「つまり毎日、
『いつ始めるか』
『何をやるか』
『どのくらいやるか』
を、その日の自分が判断しているんですね。」
🔴 学習者
「言われてみれば、そうです。」
🔵 講師
「疲れている日に、その三つを毎回決めるのは大変です。」
🔴 学習者
「だから、考えているうちに面倒になるんでしょうか。」
🔵 講師
「その可能性はあります。
やる気の問題というより、始めるまでに考えることが多すぎるんです。」
🔵 講師
「例えば、歯を磨くときはどうですか?」
🔴 学習者
「歯磨きですか?」
🔵 講師
「毎晩、
『今日は歯を磨くモチベーションがあるかな』
と考えますか?」
🔴 学習者
「考えません。」
🔵 講師
「なぜでしょう。」
🔴 学習者
「習慣だからです。」
🔵 講師
「資格勉強も、少しずつその状態へ近づけていくんです。」
🔴 学習者
「勉強を習慣にするということですか?」
🔵 講師
「はい。
『やる気が出たら勉強する』ではなく、
『この時間になったら始める』
『この行動のあとにやる』
と決めます。」
🔴 学習者
「例えば?」
🔵 講師
「夕食が終わったら10分。
お風呂に入る前に問題を5問。
朝のコーヒーを飲みながら復習を3問。
生活の中に固定します。」
🔴 学習者
「毎日一時間じゃなくてもいいんですか?」
🔵 講師
「むしろ最初は短い方がいいこともあります。」
🔴 学習者
「でも10分では少なすぎませんか?」
🔵 講師
「一日10分しかできない日があっても構いません。
問題なのは、10分しかできないからゼロにすることです。」
一時間できないなら、10分だけやる
🔴 学習者
「自分はまさにそれをやっていました。」
🔵 講師
「どんなふうに?」
🔴 学習者
「一時間できそうにない日は、
『今日は中途半端になるからやめよう』
と思っていました。」
🔵 講師
「では、その結果どうなりましたか?」
🔴 学習者
「ゼロの日が何日も続きました。」
🔵 講師
「一時間を目標にしたことで、10分まで捨てていたんですね。」
🔴 学習者
「そう考えると、もったいないですね。」
🔵 講師
「資格勉強では、毎日最大量をこなす必要はありません。」
🔴 学習者
「では、どのくらいを目標にすればいいですか?」
🔵 講師
「二つ作りましょう。」
🔴 学習者
「二つ?」
🔵 講師
「『通常の目標』と『最低ライン』です。」
🔴 学習者
「例えば?」
🔵 講師
「通常は30分。
最低ラインは10分。」
🔴 学習者
「元気な日は30分以上やってもいいんですか?」
🔵 講師
「もちろんです。
集中できるなら一時間続けてもいい。」
🔴 学習者
「疲れている日は?」
🔵 講師
「10分だけで終えても構いません。」
🔴 学習者
「それでも『勉強した』と考えていいんですか?」
🔵 講師
「10分集中して復習したなら、立派な勉強です。」
🔴 学習者
「でも、10分だと何をやるか迷いそうです。」
🔵 講師
「だから、やることも事前に決めます。」
🔴 学習者
「前の日にですか?」
🔵 講師
「そうです。
例えば今日の勉強を終えるときに、
『明日は昨日間違えた問題を3問解く』
と書いておきます。」
🔴 学習者
「それだけ?」
🔵 講師
「最低ラインとしては十分です。
終わって余裕があれば、次の範囲へ進みます。」
🔴 学習者
「今までは机に座ってから、
『今日は何をしようかな』
と考えていました。」
🔵 講師
「それだけで数分使っていませんでしたか?」
🔴 学習者
「使っていました。
参考書を見たり、問題集を見たり、そのうちスマートフォンを見てしまったり……。」
🔵 講師
「始める前の迷いをなくすだけでも、かなり変わります。」
🔴 学習者
「勉強する時間も固定した方がいいですか?」
🔵 講師
「できる範囲で固定すると始めやすいですね。」
🔴 学習者
「仕事が終わる時間が毎日違うんです。」
🔵 講師
「それなら時計の時刻ではなく、行動と結びつけましょう。」
🔴 学習者
「行動?」
🔵 講師
「例えば、
『夕食の片づけが終わったら』
『お風呂に入る前に』
『帰宅して着替えたあとに』
という形です。」
🔴 学習者
「なるほど。
時間が違っても、順番は同じですね。」
🔵 講師
「そうです。
『この行動が終わったら勉強』という流れを作ります。」
🔴 学習者
「先生、自分は帰宅したら、すぐスマートフォンを見てしまいます。」
🔵 講師
「そこにも仕組みを使えます。」
🔴 学習者
「どうすればいいですか?」
🔵 講師
「例えば、参考書を机の上に開いた状態で置いておく。
問題集には次に解くページへ付箋を貼る。
ペンも横へ置く。」
🔴 学習者
「すぐ始められるようにしておくんですね。」
🔵 講師
「はい。
反対に、勉強中はスマートフォンを少し離れた場所へ置くこともできます。」
🔴 学習者
「AIを使うときはスマートフォンが必要ですが……。」
🔵 講師
「その場合は、使う目的を先に決めておけばいいでしょう。
例えば、
『今日はAIに法令を5問出してもらう』
と決めて開きます。」
🔴 学習者
「何となく開くと、そのまま別のことを見てしまいます。」
🔵 講師
「目的を決めてから道具を使うことが大切です。」
🔴 学習者
「AIに今日やることを決めてもらうのもありですか?」
🔵 講師
「ありです。
例えば、疲れて帰ってきた日に、
『今日は15分しか勉強できません。乙四の復習メニューを15分で作ってください』
と頼めます。」
🔴 学習者
「それなら、自分で考えなくても始められますね。」
🔵 講師
「そうです。
ただし、AIが30分の計画を出してきても、無理なら短くして構いません。」
🔴 学習者
「計画に自分を合わせるのではなく、自分に計画を合わせる。」
🔵 講師
「その考え方です。」
🔴 学習者
「一度休んだら、どうすればいいですか?」
🔵 講師
「休んだ翌日を大切にしてください。」
🔴 学習者
「自分は休んだ翌日に、
『昨日の分もやらないと』
と思ってしまいます。」
🔵 講師
「その結果?」
🔴 学習者
「二時間くらいやらないといけない気がして、結局またやりません。」
🔵 講師
「休んだ分を一日で全部取り戻す必要はありません。」
🔴 学習者
「では、普通に戻ればいいんですか?」
🔵 講師
「普通より小さく戻っても構いません。」
🔴 学習者
「小さく?」
🔵 講師
「例えば10分だけ。
昨日やらなかった分を取り戻すのではなく、学習の流れへ戻ることを優先します。」
🔴 学習者
「休んだことより、戻れないことの方が問題なんですね。」
🔵 講師
「そうです。
長い資格勉強では、ずっと止まらないことより、止まっても戻れることの方が大切です。」
🔴 学習者
「でも、毎日やる気が低かったらどうしますか?」
🔵 講師
「それなら、生活全体を見直す必要もあります。
睡眠不足だったり、勉強時間が合っていなかったりするかもしれません。」
🔴 学習者
「無理やり気合いを入れるだけではダメなんですね。」
🔵 講師
「資格勉強は短距離走ではありません。
数週間、数か月続けることを考えます。」
🔴 学習者
「自分は最初の一週間で飛ばしすぎたのかもしれません。」
🔵 講師
「毎日一時間半、休日三時間でしたね。」
🔴 学習者
「最初は楽しかったんですが、だんだん疲れてきました。」
🔵 講師
「最初の勢いでは続けられても、その量が生活に合っていなかったのかもしれません。」
🔴 学習者
「では、もっと少なくしていいんですね。」
🔵 講師
「続けられる量を基本にします。
余裕のある日に増やせばいいんです。」
🔴 学習者
「先生。
今まで、自分は『やる気を出す方法』ばかり探していました。」
🔵 講師
「どんな方法ですか?」
🔴 学習者
「合格したあとのことを想像したり、やる気が出る動画を見たり、資格取得の体験談を読んだり。」
🔵 講師
「それも悪くありません。」
🔴 学習者
「でも、動画を見てやる気が出ても、翌日はまた下がります。」
🔵 講師
「モチベーションは上がったり下がったりしますからね。」
🔴 学習者
「つまり、やる気を上げ続けることを目標にしない方がいいんですか?」
🔵 講師
「そうです。
やる気が高い日は、その力を借りればいい。
低い日は、仕組みに助けてもらいます。」
🔴 学習者
「仕組みに助けてもらう……。」
🔵 講師
「時間や行動を決める。
最低ラインを小さくする。
次にやることを決めておく。
教材をすぐ使える状態にする。
休んでも小さく再開する。
こういう仕組みです。」
🔴 学習者
「それなら、やる気がない日でも少しはできそうです。」
🔵 講師
「一週間だけ試してみましょう。」
🔴 学習者
「具体的にはどうしますか?」
🔵 講師
「通常の目標は30分。
最低ラインは10分。」
🔴 学習者
「はい。」
🔵 講師
「帰宅後、夕食を終えたら勉強開始。」
🔴 学習者
「時間ではなく、夕食後を合図にする。」
🔵 講師
「そうです。
前日の最後に、翌日最初にやることを一つ書いておく。」
🔴 学習者
「例えば、『昨日間違えた3問を解く』ですね。」
🔵 講師
「はい。
疲れていたら10分で終えて構いません。」
🔴 学習者
「余裕があれば続ける。」
🔵 講師
「休んだ翌日は、取り戻そうとせず、まず10分で再開する。」
🔴 学習者
「AIを使う日は、最初に何をしてもらうか決めてから開く。」
🔵 講師
「それでいきましょう。」
🔴 学習者
「今回は、『毎日やる気を出す一週間』ではなく、『やる気がなくても始められる一週間』にしてみます。」
🔵 講師
「その違いを確かめてみてください。」
やる気がなくても始められた一週間
一週間後。
学習者は、前回よりも少し落ち着いた表情で教室へやってきました。
机の上に参考書と問題集を置くと、講師が声をかけます。
🔵 講師
「一週間、どうでしたか?」
🔴 学習者
「意外と続きました。」
🔵 講師
「やる気は毎日ありましたか?」
🔴 学習者
「全然ありませんでした。」
🔵 講師
「それでも続いたんですね。」
🔴 学習者
「はい。
今までは、やる気がないと勉強できないと思っていました。
でも今回は、『やる気があるかどうか』をあまり考えませんでした。」
🔵 講師
「何を合図にしましたか?」
🔴 学習者
「夕食が終わったら、まず机に座るようにしました。」
🔵 講師
「毎日同じ時間ではなかったですよね。」
🔴 学習者
「はい。
仕事が遅い日は21時を過えることもありました。
でも、夕食のあとという順番だけは同じにしました。」
🔵 講師
「それで始めやすくなりましたか?」
🔴 学習者
「かなり違いました。
以前は『今日は何時からやろう』と考えているうちに遅くなっていました。
今回は、食べ終わったら参考書を開く。
そこまで決めていたので、迷う時間が減りました。」
🔵 講師
「最低ラインの10分はどうでしたか?」
🔴 学習者
「これが一番大きかったです。」
🔵 講師
「どんなふうに?」
🔴 学習者
「一日は本当に疲れていて、何もしたくない日がありました。
いつもの自分なら絶対に休んでいたと思います。」
🔵 講師
「その日はどうしましたか?」
🔴 学習者
「『10分だけでいい』と思って、昨日間違えた問題を3問だけ解きました。」
🔵 講師
「10分で終わりましたか?」
🔴 学習者
「その日は15分くらいやりました。」
🔵 講師
「始めたら少し続けられたんですね。」
🔴 学習者
「はい。
でも別の日は、本当に10分で終わりました。」
🔵 講師
「それでいいと思えましたか?」
🔴 学習者
「最初は少し罪悪感がありました。
『たった10分か』と思って。」
🔵 講師
「今は?」
🔴 学習者
「ゼロよりずっといいと思っています。
翌日も普通に戻れました。」
🔵 講師
「そこが重要ですね。」
🔴 学習者
「前は一日休むと、その次の日がすごく重かったです。」
🔵 講師
「なぜでしょう。」
🔴 学習者
「『昨日の分もやらないと』と思っていたからです。」
🔵 講師
「今回はどうでしたか?」
🔴 学習者
「一日だけ、どうしても勉強できない日がありました。」
🔵 講師
「翌日は?」
🔴 学習者
「先生に言われたとおり、取り戻そうとしませんでした。
まず10分だけやりました。」
🔵 講師
「どんな内容を?」
🔴 学習者
「前に間違えた問題を2問と、法令の復習を少しです。」
🔵 講師
「その後は?」
🔴 学習者
「次の日からまた30分くらいできました。」
🔵 講師
「一日休んでも、流れ全体は止まらなかったんですね。」
🔴 学習者
「はい。
前なら一日休みが一週間休みになることもありました。
今回は一日で戻れました。」
🔵 講師
「前日に『明日最初にやること』を決める方法はどうでしたか?」
🔴 学習者
「ものすごく楽でした。」
🔵 講師
「そこまでですか?」
🔴 学習者
「机に座ってから考えなくていいんです。
例えば、『昨日間違えた法令を3問』『性質・消火を2ページ』と書いておきました。」
🔵 講師
「翌日は、そのまま始める。」
🔴 学習者
「はい。
以前は教材を開いてから迷って、そのままスマートフォンを触ることが多かったです。」
🔵 講師
「今回は?」
🔴 学習者
「やることが決まっているので、すぐ問題を解けました。」
🔵 講師
「決める回数を減らしたことが、継続につながったんですね。」
🔴 学習者
「そう思います。
やる気より、迷わないことの方が大事なのかもしれません。」
🔵 講師
「AIも使いましたか?」
🔴 学習者
「使いました。」
🔵 講師
「どんなふうに?」
🔴 学習者
「疲れていた日に、
『今日は15分しかありません。乙四の復習を15分で組んでください』
と頼みました。」
🔵 講師
「役立ちましたか?」
🔴 学習者
「はい。
法令を3問、性質・消火を2問、最後に間違いを確認する、という簡単なメニューが出ました。」
🔵 講師
「そのまま全部やりましたか?」
🔴 学習者
「一部だけです。」
🔵 講師
「それで構いません。」
🔴 学習者
「以前なら、AIが出した計画を全部やらないといけないと思っていたかもしれません。」
🔵 講師
「今回は自分で調整できたんですね。」
🔴 学習者
「はい。
『今日はここまで』と決めて終われました。」
続ける力は、やる気ではなく仕組みで作れる
🔵 講師
「では、一週間を振り返ってみましょう。
一番大きく変わったことは何ですか?」
🔴 学習者
「勉強を始めるときに、自分へ気合いを入れなくなったことです。」
🔵 講師
「以前は?」
🔴 学習者
「『よし、今日は頑張るぞ』と思えないと始められませんでした。」
🔵 講師
「今は?」
🔴 学習者
「夕食が終わったら座る。
前日に決めたことを一つやる。
最低10分。
それだけです。」
🔵 講師
「ずいぶんシンプルになりましたね。」
🔴 学習者
「はい。
考えることが減った分、始めやすくなりました。」
🔵 講師
「勉強量はどうでしたか?」
🔴 学習者
「以前みたいに一日二時間やる日はありませんでした。」
🔵 講師
「では、減ったんですね。」
🔴 学習者
「一日だけ見れば減っています。
でも一週間で見ると、前より多く勉強できていました。」
🔵 講師
「なぜでしょう。」
🔴 学習者
「ゼロの日が減ったからです。」
🔵 講師
「以前は、やる気のある日に長時間、ない日はゼロ。」
🔴 学習者
「そうでした。
今回は30分の日もあれば10分の日もありました。
でも、ほとんどの日に少しずつ進みました。」
🔵 講師
「資格勉強では、その積み重ねが強いんです。」
🔴 学習者
「先生。
『毎日同じ量をやる必要はない』というのも大きかったです。」
🔵 講師
「どうしてですか?」
🔴 学習者
「自分は毎日同じ量ができないと、継続していることにならないと思っていました。」
🔵 講師
「でも生活は毎日同じではありませんね。」
🔴 学習者
「はい。
仕事が早く終わる日もあれば、遅い日もある。
疲れている日もある。
それなのに毎日一時間やろうとしていました。」
🔵 講師
「今は?」
🔴 学習者
「元気な日は30分以上。
普通の日は30分。
疲れている日は10分。
そんな感じで考えています。」
🔵 講師
「その方が現実的ですね。」
🔴 学習者
「それから、一日できなかったことを以前ほど気にしなくなりました。」
🔵 講師
「完全に気にならなくなったわけではないでしょう。」
🔴 学習者
「もちろん少しは気になります。
でも、『昨日休んだから今日は倍やる』とは思わなくなりました。」
🔵 講師
「代わりにどう考えますか?」
🔴 学習者
「『今日は戻る日』です。」
🔵 講師
「いい言葉ですね。」
🔴 学習者
「休んだ翌日は10分でもいいから戻る。
それで流れが切れなければ大丈夫だと思っています。」
🔵 講師
「長い学習では、その考え方が大切です。」
🔵 講師
「モチベーションそのものについては、今どう考えていますか?」
🔴 学習者
「必要ないとは思いません。」
🔵 講師
「では、どんな存在でしょう。」
🔴 学習者
「ある日は助けてくれるものです。」
🔵 講師
「追い風のようなものですね。」
🔴 学習者
「そうです。
やる気がある日は多めにやればいい。
でも、やる気がない日に何もしなくなるのは違うと思うようになりました。」
🔵 講師
「仕組みで最低限つなぐ。」
🔴 学習者
「はい。」
🔴 学習者
「一週間やってみて、自分は意志が弱いという考えも少し変わりました。」
🔵 講師
「どのように?」
🔴 学習者
「意志が弱いから続かなかったのではなく、続けにくい方法を選んでいた部分もあったんだと思います。」
🔵 講師
「例えば?」
🔴 学習者
「毎日一時間以上。
その日の内容は机に座ってから決める。
休んだら翌日に取り戻す。
全部、自分で続けにくくしていました。」
🔵 講師
「今は違いますね。」
🔴 学習者
「通常30分。
最低10分。
やる内容は前日に決める。
休んでも小さく再開する。」
🔵 講師
「かなり負担が減りました。」
🔵 講師
「ここから先、試験が近づけば学習量を増やす時期も出てくるでしょう。」
🔴 学習者
「そのときも最低10分でいいんですか?」
🔵 講師
「最低ラインは、あくまで学習を途切れさせないためのものです。
必要な時期には、もちろん通常の学習量を増やします。」
🔴 学習者
「10分だけやっていれば合格できる、という意味ではないんですね。」
🔵 講師
「その通りです。
大切なのは、10分を逃げ道にするのではなく、再開する入口として使うことです。」
🔴 学習者
「元気なのに毎日10分だけで終わるのは違う。」
🔵 講師
「はい。
余裕がある日は必要な勉強をする。
ただし、余裕のない日に完全にゼロにならないための最低ラインを持っておくんです。」
🔴 学習者
「使い分けですね。」
🔴 学習者
「これからも、勉強前にやる気を確認するのはやめます。」
🔵 講師
「代わりに何を確認しますか?」
🔴 学習者
「今日最初にやることです。」
🔵 講師
「そして?」
🔴 学習者
「通常どのくらいやるか。
疲れているなら最低どこまでやるか。
それだけです。」
🔵 講師
「シンプルですね。」
🔴 学習者
「今まで資格勉強を続けるには、すごく強い意志が必要だと思っていました。
でも、毎日自分を奮い立たせなくてもいいんですね。」
🔵 講師
「長く続けるためには、その方が安定します。」
🔴 学習者
「これなら、やる気がない日が来ても以前ほど怖くありません。」
🔵 講師
「なぜですか?」
🔴 学習者
「やる気がなくても、10分なら始められる方法を知ったからです。
そして一日休んでも、次の日に戻る方法も分かりました。」
🔵 講師
「その仕組みを、自分の生活に合わせて少しずつ調整していきましょう。」
🔴 学習者
「はい。
これからは『今日はやる気があるか』ではなく、『今日はどうやって学習をつなぐか』を考えて続けていきます。」
理論編はこちらから
⑧ モチベーションに頼らない学習法(理論編)
はじめに 「今日はやる気が出ないから、勉強は明日にしよう。」 資格試験の勉強をしていると、そんな日があります。 仕事で疲れている。 学校や家事で忙しい。 何となく気分が乗らない。 参考書を開く気になれない。 そして一日休 […]
資格取得のための家庭教師やってます
「直接サポートを受ける」という選択肢があります。
あなたの状況に合わせて、
・最短で合格するための学習戦略
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・継続できる仕組み
をすべて個別に設計します。
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