- 1. はじめに
- 2. 「時間がない」の中身を分けて考える
- 3. 最初に「必要な勉強時間」を小さく考える
- 4. 朝・昼・夜のどこが使えるか確認する
- 5. 朝学習が向いている人もいる
- 6. 夜しか時間がないなら「帰宅後すぐ」を検討する
- 7. スキマ時間は「暗記・復習」に向いている
- 8. 「ながら勉強」に向くものと向かないものがある
- 9. スマートフォンの時間を全部悪者にしない
- 10. 「何をするか」を事前に決めると時間を失わない
- 11. 机に向かわなくてもできる勉強を用意する
- 12. 休日だけに頼らない
- 13. 予定を詰め込みすぎない
- 14. 「勉強できなかった日」を翌日に持ち越しすぎない
- 15. 家族や周囲に勉強時間を共有する
- 16. 「勉強開始時間」ではなく「勉強終了時間」を決める
- 17. 睡眠時間を勉強時間に変えない
- 18. AIで「今日使える時間」に合わせて学習を変える
- 19. AIに時間の使い方を分析してもらう
- 20. 毎日の学習時間を記録する
- 21. 時間ではなく「回数」で管理する方法もある
- 22. 勉強時間を「守るもの」として予定に入れる
- 23. 時間を増やすより「集中できる環境」を作る
- 24. 30分を積み重ねれば大きな時間になる
- 25. 勉強時間は「見つける」より「設計する」
- 26. 「忙しい人向けの勉強法」を作る
- 26.1.1. 実際の例はこちらから
はじめに

「勉強したいけれど、時間がありません。」
資格取得を目指す人から、よく聞く言葉です。
仕事がある。
家事がある。
家族との時間も必要。
通勤にも時間がかかる。
疲れて帰宅すれば、そこから一時間、二時間と机へ向かうのは簡単ではありません。
学生時代のように、放課後すべてを勉強へ使えるわけではない人も多いでしょう。
だからこそ、社会人の資格勉強では、
「時間ができたら勉強する」のではなく、「勉強する時間を先に作る」
という考え方が必要になります。
ただし、睡眠時間を削ったり、生活をすべて勉強中心に変えたりする必要はありません。
大切なのは、自分の一日を見直し、
「ここなら10分使える」
「この時間は毎日空いている」
「この行動と勉強を組み合わせられる」
という小さな時間を見つけることです。
資格試験では、一日だけ五時間勉強することより、30分を何週間も積み重ねる方が大きな力になることがあります。
今回は、仕事や家庭生活と両立しながら、現実的に勉強時間を作る方法を考えていきます。
「時間がない」の中身を分けて考える
「時間がない」と感じたとき、まず本当に一日中予定が詰まっているのかを確認します。
もちろん、仕事や育児などで本当に余裕がない時期もあります。
しかし、それ以外にも、
スマートフォンを何となく見ている時間。
テレビを見ている時間。
移動中の待ち時間。
予定と予定の間の10分。
寝る前に何となく過ごしている時間。
こうした細切れの時間があるかもしれません。
ここで大切なのは、
「無駄な時間を全部なくそう」
と考えないことです。
休む時間も必要です。
娯楽の時間も必要です。
問題は、休むことではなく、
自分が一日をどのように使っているか分からない状態
です。
まずは一日を簡単に振り返り、どこに時間があるのかを確認します。
最初に「必要な勉強時間」を小さく考える
資格勉強というと、
「最低でも毎日一時間」
と思い込む人がいます。
すると、一時間取れない日は、
「今日はできない」
となってしまいます。
しかし、実際には30分でも学習できます。
20分でもできます。
10分でも復習できます。
例えば、
10分で前日の間違いを3問確認する。
15分で参考書を数ページ読む。
20分で問題を10問解く。
こうした学習を組み合わせることもできます。
「一時間のまとまった時間」を探すだけではなく、
10分、15分、20分単位で時間を探す
ことが重要です。
朝・昼・夜のどこが使えるか確認する
一日の中で、集中しやすい時間は人によって違います。
朝が得意な人もいます。
昼休みを使える人もいます。
夜の方が集中できる人もいます。
大切なのは、
「資格勉強は夜にするもの」
と決めつけないことです。
例えば朝なら、
いつもより20分だけ早く起きる。
朝食後に10分問題を解く。
出勤前に暗記項目を確認する。
昼なら、
昼休みの最後の15分を使う。
移動時間に復習する。
夜なら、
夕食後30分だけ机に向かう。
入浴前に問題を5問解く。
自分の生活の中で、最も無理なく固定できる場所を探します。
朝学習が向いている人もいる
仕事が終わったあとには、疲れて勉強できない人がいます。
その場合、朝へ移す方法があります。
朝は、仕事の連絡や予定が入る前なので、比較的自分の時間を作りやすいことがあります。
例えば、
朝6時30分に起きる。
6時40分から7時まで20分勉強する。
その後、通常どおり準備する。
これだけでも、平日5日続ければ学習時間を積み上げられます。
ただし、朝学習のために睡眠時間を削りすぎてはいけません。
夜更かししたまま早起きをすると、集中力が落ちます。
朝学習を取り入れるなら、就寝時間も含めて生活全体を調整することが必要です。
夜しか時間がないなら「帰宅後すぐ」を検討する
夜に勉強する人でよく起こるのが、
「少し休んでからやろう」
という流れです。
帰宅する。
ソファへ座る。
スマートフォンを見る。
テレビを見る。
気づけば一時間。
そのあと、
「もう遅いから今日はいいか」
となります。
そこで、
帰宅して着替えたら10分だけ。
夕食前に15分。
夕食後すぐに20分。
というように、休憩前に短く勉強する方法があります。
もちろん仕事で疲れている場合は休息も必要です。
ただ、
「休憩したあと本当に再開できるか」
を自分で確認してみる価値はあります。
スキマ時間は「暗記・復習」に向いている
5分、10分という短い時間で、新しい難しい内容を学ぶのは大変です。
しかし、復習には使えます。
通勤電車の中。
バスを待つ時間。
病院や役所の待ち時間。
昼休み。
家族を待っている時間。
こうしたスキマ時間には、
以前間違えた問題を見る。
重要な数字を確認する。
用語を思い出す。
AIに一問だけ出題してもらう。
といった軽い学習が向いています。
一方で、計算問題や新しい難しい内容は、まとまった時間へ回します。
時間の長さによって、勉強内容を変える
ことで、短い時間も有効に使えます。
「ながら勉強」に向くものと向かないものがある
家事をしながら音声を聞く。
移動しながら解説を聞く。
このような学習もあります。
ただし、すべての勉強が「ながら」でできるわけではありません。
法令の細かい数字。
計算問題。
似た用語の比較。
こうした内容は、集中して学んだ方がよい場合があります。
「ながら勉強」は、
すでに学んだ内容の復習。
概要の確認。
用語の聞き流し。
など、比較的負担の小さい学習へ使います。
深い理解が必要なところは、机へ向かう。
この使い分けが大切です。
スマートフォンの時間を全部悪者にしない
勉強時間を作る話になると、
「スマートフォンを見るのをやめましょう」
と言われることがあります。
確かに、何となくSNSを見続けて一時間経っていた、ということもあります。
しかし、スマートフォンは資格勉強にも使えます。
問題演習。
AIへの質問。
復習カード。
学習記録。
公式情報の確認。
つまり、
スマートフォンをやめるのではなく、目的なく使う時間を減らす
と考えます。
例えば、
SNSを見る前に問題を5問解く。
通勤中の最初の10分だけ復習する。
夜20時30分から21時までは通知を切る。
このようなルールなら現実的です。
「何をするか」を事前に決めると時間を失わない
30分の勉強時間を確保できても、
最初の10分を、
「今日は何をやろう」
と考えることに使ってしまうことがあります。
これでは、実際に勉強できるのは20分です。
そこで、前日の最後に、
「明日は法令の○ページから」
「昨日間違えた問題を5問」
「物理・化学の計算を3問」
と決めておきます。
すると、30分確保したら30分近くを学習へ使えます。
忙しい人ほど、
勉強時間そのものだけでなく、勉強開始までの時間を減らす
ことが重要です。
机に向かわなくてもできる勉強を用意する
「勉強=机に座る」
と考えると、ハードルが高くなることがあります。
もちろん、集中して机で学ぶ時間は必要です。
しかし、資格勉強のすべてを机で行う必要はありません。
スマートフォンで問題を3問解く。
暗記カードを見る。
AIに復習問題を出してもらう。
頭の中で昨日の内容を三つ思い出す。
これらも立派な勉強です。
特に忙しい日は、
「机へ向かえないからゼロ」
ではなく、
その状況でできる学習へ切り替える
考え方が役立ちます。
休日だけに頼らない
平日は忙しいから、土日にまとめて勉強しよう。
この方法が合う人もいます。
しかし、休日に予定が入ると、一週間ほとんど勉強できなくなる危険があります。
また、平日にまったく触れないと、前回学んだ内容を忘れやすくなります。
そこで、
平日は短くても知識へ触れる。
休日にまとまった問題演習をする。
という組み合わせを考えます。
例えば、
平日20分。
休日90分。
このような形でも構いません。
平日は学習をつなぎ、休日は深める。
この考え方なら、仕事と両立しやすくなります。
予定を詰め込みすぎない
資格試験が近づくと、
「毎日二時間勉強しなければ」
と計画を詰め込む人がいます。
しかし、現実の生活には予定外のことが起こります。
残業。
家族の予定。
体調不良。
急な用事。
毎日ギリギリの計画では、一度崩れると立て直しにくくなります。
そこで、最初から少し余裕を持たせます。
例えば、
一週間に7時間必要だと思っても、毎日必ず一時間と決めるのではなく、
平日30分。
休日に多め。
予備の時間を一つ作る。
という方法もあります。
計画の中に余白を入れることで、予定が崩れても戻りやすくなります。
「勉強できなかった日」を翌日に持ち越しすぎない
一日30分勉強する予定だった。
しかし、その日はできなかった。
そこで翌日に、
「昨日の30分+今日の30分=60分」
と考える。
さらに翌日もできなければ90分。
こうすると、勉強の借金がどんどん増えていきます。
そして、
「もう取り戻せない」
と感じてしまいます。
資格勉強では、一日できなかったら、
まず通常のペースへ戻る。
余裕がある日に少し追加する。
この程度で構いません。
時間の借金を増やさないことも、継続するためには重要です。
家族や周囲に勉強時間を共有する
家庭がある人の場合、
「毎晩20時30分から21時までは勉強する」
と家族に伝えておくことで、時間を確保しやすくなる場合があります。
もちろん家庭の状況によりますが、
突然勉強を始めるより、
「この時間だけ使いたい」
と事前に共有した方が協力を得やすいことがあります。
職場でも、昼休みを少し学習へ使うなら、自分の中でルールを決めておくと続けやすくなります。
勉強時間を確保することは、一人だけの意志の問題ではありません。
生活環境を調整することも含まれます。
「勉強開始時間」ではなく「勉強終了時間」を決める
忙しい人には、
「20時から勉強する」
より、
「21時まで勉強する」
と終了時刻を決める方法が合うこともあります。
例えば、
夕食が早く終われば20時15分から。
遅ければ20時40分から。
ただし21時には終える。
こうすると、生活リズムを壊しにくくなります。
特に夜学習では、
「終わるまでやる」
という方法にすると、睡眠時間を削る危険があります。
資格取得は大切ですが、生活そのものを壊してしまっては継続できません。
睡眠時間を勉強時間に変えない
時間が足りないと、
「睡眠を一時間削ればいい」
と考える人がいます。
一日だけならできるかもしれません。
しかし、それを続けると集中力が落ち、仕事や勉強に影響が出る可能性があります。
二時間勉強しても、眠くてほとんど頭に入っていないなら効率的とは言えません。
まず削るべきなのは、
目的なく過ごしている時間。
迷っている時間。
必要以上にノートを作る時間。
すでにできる問題を繰り返す時間。
こうした「合格につながりにくい時間」です。
睡眠は最後まで守るべき時間の一つだと考えましょう。
AIで「今日使える時間」に合わせて学習を変える
忙しい日ほど、AIは時間管理にも役立ちます。
例えば、
「今日は10分しかありません。乙四の復習を10分でできるようにしてください」
「今日は40分あります。法令と問題演習を組み合わせてください」
「通勤中の15分でできる内容を出してください」
と相談できます。
時間に合わせて学習内容を変えることで、
「一時間取れないから今日はやらない」
という状態を減らせます。
AIに学習プランを作ってもらったら、そのまま全部やる必要はありません。
今の集中力や生活に合わせて、自分で調整します。
AIに時間の使い方を分析してもらう
一日の予定を簡単に書き出し、
「この中で資格勉強に使えそうな時間を探してください」
とAIへ相談することもできます。
例えば、
7時起床。
8時出勤。
昼休み45分。
18時帰宅。
19時夕食。
23時就寝。
といった予定を伝えます。
すると、
朝10分。
昼15分。
夜30分。
などの案が出るかもしれません。
その中から、現実的なものだけを選びます。
自分では「時間がない」と思っていても、外から整理してもらうことで、小さな空き時間が見つかることがあります。
毎日の学習時間を記録する
勉強時間を確保できているか確認するために、簡単な記録をつける方法があります。
月曜日30分。
火曜日20分。
水曜日0分。
木曜日40分。
この程度で十分です。
一週間後に見ると、
「水曜日は毎回できない」
「朝の方が続いている」
「休日に予定を入れすぎている」
といった傾向が見えることがあります。
そこで計画を修正します。
記録の目的は、自分を責めることではありません。
自分の生活に合う勉強時間を見つけることです。
時間ではなく「回数」で管理する方法もある
忙しい人は、
「一日30分」
ではなく、
「一日問題10問」
「一日参考書4ページ」
というように、量で管理する方法もあります。
10問終われば、その日は終了。
時間が余れば追加する。
この方法が合う人もいます。
ただし、問題によって難易度が違うため、無理に数だけを追いかけないようにします。
資格勉強では、
時間。
問題数。
ページ数。
正解できるようになった問題。
など、複数の指標を使いながら自分に合う管理方法を見つけます。
勉強時間を「守るもの」として予定に入れる
空いた時間に勉強しようと思っていると、他の予定が先に入ります。
そこで、
20時30分から21時まで。
土曜の朝9時から10時。
というように、勉強を予定として先に入れる方法があります。
カレンダーへ入れても構いません。
資格勉強も、仕事や約束と同じように、
先に確保する予定
として扱います。
もちろん急な予定があれば変更します。
大切なのは、余った時間へ勉強を押し込むのではなく、最初から学習時間を確保しておくことです。
時間を増やすより「集中できる環境」を作る
勉強時間を一時間確保しても、
スマートフォンの通知。
テレビ。
家族との会話。
仕事の連絡。
などで何度も中断すると、集中できないことがあります。
その場合、
一時間を二時間へ増やす前に、環境を変える方が効果的かもしれません。
30分だけ通知を切る。
机の上から不要なものを片づける。
家族へ「30分だけ勉強する」と伝える。
図書館や自習スペースを使う。
時間そのものだけでなく、
確保した時間をどれだけ勉強へ使えるか
も重要です。
30分を積み重ねれば大きな時間になる
一日30分というと、少なく感じるかもしれません。
しかし、平日5日続ければ150分です。
休日にそれぞれ60分勉強すれば、さらに時間が積み上がります。
一日だけ見ると小さい時間でも、一週間、一か月という単位で見ると大きくなります。
資格試験では、この考え方が大切です。
「今日は30分しかできなかった」
ではなく、
「今日も30分積み上げた」
と考えます。
勉強時間は「見つける」より「設計する」
忙しい人にとって、毎日突然一時間の空き時間が現れることはありません。
だからこそ、
朝10分。
昼15分。
夜20分。
というように、小さな時間を組み合わせることも必要です。
そして、自分にとって集中が必要な勉強は夜。
暗記や復習は通勤。
問題演習は休日。
というように役割を分けます。
勉強時間を確保するとは、
単に暇な時間を探すことではありません。
生活の中に学習を組み込むことです。
「忙しい人向けの勉強法」を作る
資格勉強では、人の生活をそのまま真似する必要はありません。
毎日二時間勉強できる人もいます。
平日は20分しかできない人もいます。
休日しかまとまった時間が取れない人もいます。
重要なのは、
「理想の勉強時間」に自分の生活を無理に合わせることではありません。
自分の生活の中で、
どこなら続くのか。
どの時間帯なら集中できるのか。
どんな内容ならスキマ時間にできるのか。
を確認します。
そのうえで、自分専用の学習時間を作っていきます。
資格試験で必要なのは、誰かと同じ時間勉強することではありません。
自分が確保できる時間を、合格につながる学習へ変えていくことなのです。
実際の例はこちらから
⑩ 勉強時間を確保する方法(実践編)
はじめに 「勉強したい気持ちはあるんです。でも、本当に時間がないんです。」 資格取得を目指す社会人から、よく聞く言葉です。 朝は出勤の準備。 昼は仕事。 帰宅すれば家事や食事。 少し休んだら、もう寝る時間。 「毎日一時間 […]
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