はじめに

昔。若い頃。学生の頃はすぐに覚えられたのに、今は覚えにくくなっている・・・さらに忘れやすくもなってしまっている・・・。

先生って暗記力いいですか?

落ちてきてますね・・・。

講師
講師

やっぱり・・・。どうしたらいいですかねえ・・・。

昔はすぐに。だったのにねえ・・・。すぐに忘れちゃうというか記憶の定着が悪くなったというか・・・。なんか寂しい話になってきましたねえ。

講師
講師

脳が衰えてきてるよね・・・絶対に。

脳が衰えていると感じているEさん。そういったこともあって勉強が進みにくくて覚えられない。覚えたとしても忘れてしまうとのこと・・・。今回はそういったお話です。

 


講師:脳の力というか覚える力が弱くなっていると・・・。
Eさん:そうなんですよ!かといって元からいいってわけでもなく、むしろ頭悪いほうでしたし、そういう自覚はあるんです。
講師:ほう。
Eさん:でも、頭悪いなりに学生のときのテストはどうにかしてきたし、一夜漬けで無理やり覚えてテストをクリアしてきたんですよ。ま、すぐに忘れてしまっていたんで、何も残ってないですけど。
講師:ま、それはそれでいいんじゃないかと、今は仕事がきちんとできていて、さらなる上を目指すために資格試験にチャレンジしてるわけでしょ?
Eさん:そうなんですよね。もっと上へ。とういか給料増やしたいです。
講師:立派な動機です。
Eさん:でも、覚えてもすぐに消えてしまう・・・。せっかく捨て問とかつくって効率が上がってきたのに、なかなか身につかないというか覚えられない・・・。
講師:ま、よく分かります。若い頃10代はちょっとやっておけば覚えられたし、今みたいにあっという間に消えていきませんでしたから。私も同じですよ。ちょっと悲しいですけどね。
Eさん:でも、先生はきちんと覚えているからこそ、こうやって教えることができるんですよね。
講師:ま、そういうことになります。でも、私も忘れてしまうこと多いですよ。
Eさん:じゃあ、どうやっているんですか?


そもそも脳って忘れるようになってるらしい・・・。いいことも悪いことも。


講師:まず、脳というものはそもそも忘れるようにできているということを受け入れちゃうことから始めてみましょうか。
Eさん:ほう・・・。
講師:脳の記憶領域って、実はものすごく大きくて、今まで見たこととかを全て覚えていて・・・みたいな話もよく聞きますもんね。
Eさん:何か聞いたことありますよね。
講師:で、その記憶を取り出せるか取り出せないか。それが記憶がいいとか悪いとかの差になっている・・・。そんな話がありますよね。
Eさん:きちんと取り出せるのが記憶力がいいってことですか?なんか変な感じがしますよね・・・。記憶がいいか悪いかの差が、覚えているというよりは、取り出せるかそうでないかの差ってことなんですよね?
講師:そうらしいです・・・。でもまあ、我々のポイントは、試験で使えるか使えないか。その一点なんで、その観点は置いといて・・・とりあえず、「脳は忘れる!」ってことを受け入れていきましょう!
Eさん:まあ、そういうのがあってもいいですよね・・・。だから昔のイヤなことも忘れられるし。
講師:そういう方向で来ますか。ま、忘れたいことってのも、人が生きていればいろいろとありますもんね。忘れたいことだけ忘れられる脳だったらこんなに苦労しないんですけどね。
Eさん:ほんとそう・・・。


なんかちょっと方向性が違ってきたような気もする・・・。
次は少し論理的に・・・。

忘却曲線

人間はそもそも忘れる生物だということですが、実際のところどれくらい忘れるんでしょうか?

 

講師:忘却曲線って聞いたことあります?
Eさん:なんか聞いたことあるようなないような・・・。
講師:人間って覚えたものをわすれるじゃないですか。それを覚えなおすのにどれくらいの時間がかかるかってのをグラフにしたものです。
Eさん:どうやって見ればいいんですか?
講師:これによると、一度覚えて忘れたことを覚えなおすのに、どれくらいの時間が節約できるかってこと。例えば、ある単語を覚えて忘れたとします。で、それを覚えなおすのに、勉強してからすぐならば、すぐに覚え直せるけど、しばらく時間がたった後だと、覚え直すのに時間かかりますよね。それをグラフにしたものです。でも、この図にあるように「だんだんと忘れていく」くらいに考えておけばいいですよ。
Eさん:結構なスピードで忘れていくってことですね・・・。
講師:でも、このグラフの実験では「全くのランダムで意味のないものを覚える」って条件での話なので、我々が取り組んでいるものより忘れやすいはずです。つまり、我々がやっているものは、このグラフほどではないってことです。
Eさん:でもやっぱり忘れていくんですね・・・。
講師:そうなんですよ。そうならないために「繰り返し復習する」ってことが重要なんです。それもいいタイミングで。むやみやたらにやればいいってものでもないんです。


というわけで、次は復習するタイミングについてです。

徹底した反復復習で体に覚えさせよう!

人間はそもそも忘れる。だから反復復習が必要だというところに辿り着きました。

Eさん:めちゃくちゃ練習しないといけないんですか?
講師:できればそうなんですけどね・・・。
Eさん:そればっかりに時間を使えるわけでもないし・・・。
講師:なので、いいタイミングでやっていくことが大切だと考えています。先ほどの研究によると「人間の忘れていくスピード」に対して復習する効果的なタイミングは
①1時間後
②1日後
③1週間後
④1か月後
と言われています・・・。が、これはあくまで「ランダムで意味のないもの」における話なので、今までの経験を基にアレンジしてみました。
①翌日
②3日後
③5日後
④1週間後
⑤以降は1週間毎に
Eさん:多いですね・・・。
講師:確かに。でも、これくらい繰り返していくと、一気に覚えられますよ。ただ、1週間後からは週一ペースで大丈夫ですから、勉強が進んでいっても負荷はそれほど大きくならないと思います。ちなみに、これを実践してる人からは「問題を見ただけで答えが出てくる」「自分が計算ミスしたことを自分で分かってしまう」らしいです。
Eさん:じゃあやってみますか!


というわけで、そもそも人間は忘れる。だから、復習を繰り返して体に覚えさせる。ということを実践していくようになり、どんどんと知識も増えていくようになりました。

 

ここまでは「勉強してもすぐに忘れてしまう(資格試験の不合格が続いたが、ついに合格するまでの格闘③)」でした。

 

次はテストになると緊張してしまう(資格試験の不合格が続いたが、ついに合格するまでの格闘④)

です。

資格取得のための家庭教師やってます

テキストを読んでみた・・・
動画も見てみた・・・
でも・・・という方に「直接教わる」という選択肢を用意しています。
理解が圧倒的に早まり、勉強方法についてのアドバイスやカリキュラム作成などのサポート付きなので、早期合格への近道となります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です