はじめに

苦手分野・・・手をつけにくいですよね・・・。

学生のときにもできなかったし・・・。

そういう人って多いです。

みんなどうしてるん?

細かく分けるとか、難易度が低いものだけに絞るとか・・・。

はじめに

「物理・化学だけは、どうしても無理です。」

資格試験の勉強を続けていると、そんな苦手分野が出てくることがあります。

参考書を読んでも分からない。

問題を解いても間違える。

何度やっても同じところで止まる。

そんな経験が続くと、

「自分には向いていない」

「ここは捨てた方が早い」

「得意なところだけ伸ばした方がいい」

と考えたくなることもあります。

しかし、「苦手」と感じている内容を細かく見てみると、実際にはすべてが分からないわけではないことがあります。

公式は覚えている。

問題文の意味もある程度分かる。

でも単位換算で間違える。

あるいは、計算はできるけれど、どの公式を使えばいいか判断できない。

このように分けてみると、「物理・化学が苦手」という大きな問題が、具体的に練習できる小さな課題へ変わっていきます。

今回は、乙四の勉強で物理・化学を避け続けている学習者と講師の会話を通して、苦手分野をどう扱えばよいのかを考えていきます。


「ここは捨ててもいいですよね?」

ある日の夕方。

学習者は過去問題集を開いたまま、少し困った表情で机に座っていました。

🔴 学習者

「先生、物理・化学って、捨ててもいいですか?」

🔵 講師

「いきなりですね。どうしてそう思ったんですか?」

🔴 学習者

「何回やっても間違えるからです。」

🔵 講師

「どの問題を?」

🔴 学習者

「計算問題です。見るだけで嫌になります。」

🔵 講師

「かなり苦手意識がありますね。」

🔴 学習者

「はい。法令や性質・消火はまだできます。でも計算だけは本当にダメです。」

🔵 講師

「では、過去問ではどのくらい間違えていますか?」

🔴 学習者

「計算問題はほとんどです。」

🔵 講師

「全部同じ理由で間違えていますか?」

🔴 学習者

「同じ理由?」

🔵 講師

「例えば、公式を知らないのか。数字を入れる場所が分からないのか。単位換算で間違えるのか。」

🔴 学習者

「そこまでは考えていませんでした。」

🔵 講師

「では、一問だけ一緒に見てみましょう。」


講師は、学習者が前回間違えた計算問題を開きました。

🔵 講師

「まず、この問題は何を求めていますか?」

🔴 学習者

「えっと……ここを求める問題です。」

🔵 講師

「それは分かるんですね。」

🔴 学習者

「はい。」

🔵 講師

「必要な公式は?」

🔴 学習者

「これです。」

🔵 講師

「公式も分かる。」

🔴 学習者

「はい。」

🔵 講師

「では、どこから止まりました?」

🔴 学習者

「数字を入れるところです。」

🔵 講師

「どの数字を使うか分からない?」

🔴 学習者

「そうです。問題文に数字がいくつも出てくると混乱します。」

🔵 講師

「ということは、『計算が全部できない』わけではないですね。」

🔴 学習者

「そう言われると……公式までは分かっています。」

🔵 講師

「苦手の場所が少し小さくなりました。」


🔴 学習者

「でも、結局解けないですよ。」

🔵 講師

「解けない理由が分かれば、練習できます。」

🔴 学習者

「どう練習するんですか?」

🔵 講師

「今の問題から、計算そのものを一度外しましょう。」

🔴 学習者

「計算しないんですか?」

🔵 講師

「まず問題文を読んで、『使う数字だけ選ぶ練習』をします。」

🔴 学習者

「そんな練習があるんですか?」

🔵 講師

「今あなたが止まっているのは、そこですから。」


講師は別の問題を開きました。

🔵 講師

「計算しなくていいので、この問題で必要な数字だけ教えてください。」

🔴 学習者

「えっと……この二つです。」

🔵 講師

「正解です。」

🔴 学習者

「計算しないと、意外と分かります。」

🔵 講師

「次もやってみましょう。」

🔴 学習者

「これは……この数字と、この数字。」

🔵 講師

「こちらも正解です。」

🔴 学習者

「何か不思議ですね。」

🔵 講師

「何がですか?」

🔴 学習者

「自分は計算問題を全部分かっていないと思っていました。でも、数字を選ぶところだけならできています。」

🔵 講師

「苦手を細かく分けると、こういうことが見えてきます。」


🔴 学習者

「では、自分は何ができていないんでしょう。」

🔵 講師

「一段階ずつ確認しましょう。」

🔴 学習者

「はい。」

🔵 講師

「問題で求めるものは分かる。」

🔴 学習者

「はい。」

🔵 講師

「公式も分かる。」

🔴 学習者

「はい。」

🔵 講師

「必要な数字も、落ち着けば選べる。」

🔴 学習者

「そうみたいです。」

🔵 講師

「では、公式に数字を入れてみましょう。」

学習者は計算式を書き始めました。

🔴 学習者

「こうですか?」

🔵 講師

「合っています。」

🔴 学習者

「え?」

🔵 講師

「ここまでは正しいです。」

🔴 学習者

「じゃあ、どこで間違えたんだろう。」

学習者は以前の解答を見直しました。

🔴 学習者

「あ……最後の計算です。」

🔵 講師

「つまり?」

🔴 学習者

「計算問題が全部できないんじゃなくて、途中の計算ミスでした。」


🔵 講師

「今まで、この問題を間違えたときどうしていました?」

🔴 学習者

「『物理・化学が苦手』と思って、参考書を最初から読み直していました。」

🔵 講師

「でも必要だったのは?」

🔴 学習者

「計算を丁寧にすることですね。」

🔵 講師

「そこだけ練習すればいい可能性があります。」

🔴 学習者

「かなり時間を無駄にしていました。」

🔵 講師

「無駄というより、苦手の原因がまだ分かっていなかったんですね。」


🔴 学習者

「法令でも同じように考えられますか?」

🔵 講師

「もちろんです。法令は何が苦手ですか?」

🔴 学習者

「数字です。」

🔵 講師

「数字を全く覚えられない?」

🔴 学習者

「いや、数字自体は覚えていることがあります。」

🔵 講師

「では?」

🔴 学習者

「何についての数字だったか混ざります。」

🔵 講師

「それなら、『数字の暗記が苦手』ではなく?」

🔴 学習者

「数字と対象の組み合わせが苦手。」

🔵 講師

「ずいぶん具体的になりましたね。」


🔴 学習者

「苦手って、かなり大雑把な言葉なんですね。」

🔵 講師

「便利な言葉ですが、それだけでは対策が決まりません。」

🔴 学習者

「『自分は化学が苦手』『法令が苦手』で終わらせない。」

🔵 講師

「そうです。」

🔴 学習者

「どこで止まっているかを見る。」

🔵 講師

「そこから始めます。」




苦手を「できるところ」まで小さくしていく

🔴 学習者

「では、苦手な問題は簡単なものからやった方がいいですか?」

🔵 講師

「そうですね。今の自分がどこまでできるのか確認します。」

🔴 学習者

「本番レベルの問題を何度もやるより?」

🔵 講師

「本番問題で止まり続けているなら、一度戻った方が早いことがあります。」

🔴 学習者

「でも簡単な問題をやっていると、試験に間に合わない気がします。」

🔵 講師

「基礎が分からないまま同じ難問を10回間違えるのと、基礎を15分確認してから解けるようになるのと、どちらが早いでしょう。」

🔴 学習者

「後者です。」

🔵 講師

「簡単なところへ戻るのは、逃げではありません。」


🔵 講師

「計算なら、段階を作ってみましょう。」

🔴 学習者

「どんな段階ですか?」

🔵 講師

「まず公式を言えるか。」

🔴 学習者

「はい。」

🔵 講師

「次に、公式へ数字を入れるだけの問題。」

🔴 学習者

「はい。」

🔵 講師

「次に、問題文から必要な数字を選ぶ問題。」

🔴 学習者

「さっきやったものですね。」

🔵 講師

「その次に、単位換算を含む問題。」

🔴 学習者

「そこは少し苦手です。」

🔵 講師

「では、そこを練習します。」

🔴 学習者

「最後に本番形式?」

🔵 講師

「そうです。」


🔴 学習者

「これなら、自分がどこで止まるか分かりますね。」

🔵 講師

「苦手克服で一番避けたいのは、『全部分からない』と思ったまま闇雲に繰り返すことです。」

🔴 学習者

「自分はずっとそれでした。」

🔵 講師

「段階を小さくすると、できる部分も見つかります。」

🔴 学習者

「できる部分があると、少し気持ちも変わりますね。」


🔴 学習者

「苦手な問題って、何時間くらいやればいいですか?」

🔵 講師

「一問に何十分も止まり続ける必要はありません。」

🔴 学習者

「でも、自分で考えないと力がつかないですよね。」

🔵 講師

「もちろん、まず自分で考えます。」

🔴 学習者

「どのくらい?」

🔵 講師

「問題によりますが、ある程度考えて手が止まったら次の段階へ進みます。」

🔴 学習者

「参考書を見る?」

🔵 講師

「はい。それでも分からなければ解説を読む。」

🔴 学習者

「それでも分からなければ?」

🔵 講師

「ChatGPTなどを使って、説明を変えてもらう方法もあります。」


🔴 学習者

「ChatGPTにはどう聞けばいいですか?」

🔵 講師

「『この問題が解けません』だけではなく、どこまでできたかを伝えます。」

🔴 学習者

「例えば?」

🔵 講師

「『公式は分かります。必要な数字も選べます。でも単位換算から分かりません』というように。」

🔴 学習者

「それなら、その部分だけ教えてもらえますね。」

🔵 講師

「そうです。」


🔴 学習者

「苦手問題をたくさん作ってもらうのもいいですか?」

🔵 講師

「いきなりたくさんではなく、段階的に作ってもらうとよいでしょう。」

🔴 学習者

「どういう意味ですか?」

🔵 講師

「例えば、

『単位換算だけの簡単な問題を3問ください』

と頼みます。」

🔴 学習者

「それができたら?」

🔵 講師

「『次は計算式に入れるところまで含めてください』。」

🔴 学習者

「少しずつ難しくする。」

🔵 講師

「はい。」


🔴 学習者

「それなら、何問も間違えて嫌になることも減りそうです。」

🔵 講師

「苦手分野では、『できた経験』も大切です。」

🔴 学習者

「できた経験?」

🔵 講師

「今まで毎回間違えていた分野で、一問正解する。」

🔴 学習者

「はい。」

🔵 講師

「次に同じレベルをもう一問正解する。」

🔴 学習者

「はい。」

🔵 講師

「すると、『全然できない』という感覚が少しずつ変わっていきます。」


🔴 学習者

「自分は難しい問題ばかりやっていました。」

🔵 講師

「どうして?」

🔴 学習者

「本番で出るなら、最初から本番レベルをやった方が早いと思っていたので。」

🔵 講師

「結果は?」

🔴 学習者

「何度も間違えて、ますます嫌いになりました。」

🔵 講師

「苦手意識まで強くなったんですね。」

🔴 学習者

「はい。」


🔵 講師

「では、今日からは簡単な問題も使いましょう。」

🔴 学習者

「簡単な問題を解けたら、それで終わりですか?」

🔵 講師

「いいえ。できたら一段階上げます。」

🔴 学習者

「最終的には本番問題まで戻る。」

🔵 講師

「そうです。」


🔴 学習者

「苦手分野は毎日たくさんやった方がいいですか?」

🔵 講師

「それも注意が必要です。」

🔴 学習者

「どうしてですか?」

🔵 講師

「苦手分野だけで一時間、二時間と使うと、他の分野の復習が止まることがあります。」

🔴 学習者

「確かに。」

🔵 講師

「例えば30分勉強するなら、10分や15分だけ苦手へ集中する方法もあります。」

🔴 学習者

「残りは得意分野?」

🔵 講師

「得意というより、全体の学習を維持します。」


🔴 学習者

「苦手を完璧にしなくてもいいんですか?」

🔵 講師

「資格試験の目的は何でしょう。」

🔴 学習者

「合格です。」

🔵 講師

「なら、苦手分野を好きになることや、100点を取ることが必須とは限りません。」

🔴 学習者

「合格に必要なところまで上げる。」

🔵 講師

「その考え方です。」


🔴 学習者

「今、計算問題が10問中2問くらいしかできないとしたら?」

🔵 講師

「まず4問、5問と増やす。」

🔴 学習者

「いきなり10問全部じゃなくていい。」

🔵 講師

「はい。」

🔴 学習者

「それなら少し現実的です。」


🔵 講師

「過去問の記録も使えます。」

🔴 学習者

「どんなふうに?」

🔵 講師

「苦手分野で間違えたら、原因を一言で残します。」

🔴 学習者

「『単位換算』『公式選択』『計算ミス』とか?」

🔵 講師

「そうです。」

🔴 学習者

「数が増えると、自分がよく間違える原因が分かりそうですね。」

🔵 講師

「その結果をChatGPTに整理してもらってもいいでしょう。」


🔴 学習者

「例えば、

『計算問題10問中、単位換算3問、計算ミス2問、公式選択1問を間違えました』

と伝える?」

🔵 講師

「はい。そして、

『優先順位をつけて練習内容を考えてください』

と頼めます。」

🔴 学習者

「AIに苦手を分解してもらうんですね。」

🔵 講師

「自分の分析を補助してもらうイメージです。」


🔴 学習者

「でもAIが『これが弱点です』と言ったら、そのまま信じていいですか?」

🔵 講師

「実際の問題結果と照らして判断します。」

🔴 学習者

「参考書や過去問が基準。」

🔵 講師

「そうです。AIは整理する補助役です。」


🔴 学習者

「先生、苦手分野に対する気持ちが少し変わってきました。」

🔵 講師

「どう変わりました?」

🔴 学習者

「今までは、大きな壁みたいに見えていました。」

🔵 講師

「今は?」

🔴 学習者

「小さい問題がいくつか重なっているだけかもしれないと思います。」

🔵 講師

「その見方は大切です。」


🔴 学習者

「では、一週間やってみます。」

🔵 講師

「どんな方法で?」

🔴 学習者

「まず苦手問題を解いて、どこで止まるか確認する。」

🔵 講師

「はい。」

🔴 学習者

「それを『公式』『数字選び』『単位換算』『計算』みたいに分ける。」

🔵 講師

「はい。」

🔴 学習者

「できないところだけ簡単な問題へ戻る。」

🔵 講師

「それから?」

🔴 学習者

「少しずつ難しくして、本番形式へ戻る。」

🔵 講師

「時間は?」

🔴 学習者

「苦手だけに全部使わず、毎日15分くらいを集中して使ってみます。」

🔵 講師

「いいですね。」

🔴 学習者

「ChatGPTには、答えを聞くより、段階別の問題やヒントを作ってもらいます。」

🔵 講師

「そして最後は?」

🔴 学習者

「自分だけで本番形式の問題を解けるか確認します。」

🔵 講師

「その方法で試してみましょう。」

🔴 学習者

「はい。

今度は『自分は物理・化学が苦手』で終わらせず、『どこができないのか』を一つずつ見つけてみます。」





苦手を細かく分けたら、「全部できない」が消えていった

一週間後。

学習者は、前回よりも落ち着いた表情で教室へやってきました。

机の上には、いつもの参考書と過去問題集。

そして、小さなメモが何枚か置かれています。

🔵 講師

「一週間、苦手分野を細かく分けてみてどうでしたか?」

🔴 学習者

「かなり変わりました。」

🔵 講師

「どんなところが?」

🔴 学習者

「一番大きいのは、『物理・化学が全部ダメ』と思わなくなったことです。」

🔵 講師

「どこまで分けられましたか?」

🔴 学習者

「まず、公式を選ぶところはそこまで苦手じゃありませんでした。」

🔵 講師

「ほかは?」

🔴 学習者

「必要な数字を拾うのも、落ち着けばできました。」

🔵 講師

「では、何が一番弱かったんでしょう。」

🔴 学習者

「単位換算と、最後の計算です。」

🔵 講師

「かなり具体的になりましたね。」


🔴 学習者

「前は、計算問題を一問間違えると『やっぱり物理・化学は無理』と思っていました。」

🔵 講師

「今は?」

🔴 学習者

「『どこで間違えた?』と見るようになりました。」

🔵 講師

「結果はどうでしたか?」

🔴 学習者

「単位換算だけの簡単な問題をやったら、最初は結構間違えました。」

🔵 講師

「そこで?」

🔴 学習者

「同じレベルの問題を何問かやりました。」

🔵 講師

「すぐ本番問題へ戻らなかったんですね。」

🔴 学習者

「はい。最初は焦りましたけど、簡単な問題で慣れてから戻った方が早かったです。」


🔵 講師

「本番形式へ戻した結果は?」

🔴 学習者

「前より解けました。」

🔵 講師

「どのくらい?」

🔴 学習者

「以前は計算問題10問中2問くらいしか自信がなかったんです。

今回は5問くらいは自力で解けました。」

🔵 講師

「かなり伸びていますね。」

🔴 学習者

「まだ得意とは言えませんけど、『全然できない』ではなくなりました。」

🔵 講師

「それが大切です。」


🔴 学習者

「先生、苦手克服って、急に得意になることじゃないんですね。」

🔵 講師

「そうですね。」

🔴 学習者

「2問しかできなかったものが5問できるようになる。

次は6問を目指す。

そういう感じなんですね。」

🔵 講師

「現実的な進み方です。」

🔴 学習者

「前は、10問全部できないと克服したことにならないと思っていました。」

🔵 講師

「それでは、途中の成長が見えません。」


🔵 講師

「法令の数字はどうでした?」

🔴 学習者

「こちらも原因を分けました。」

🔵 講師

「何が分かりました?」

🔴 学習者

「数字そのものより、対象を混同していました。」

🔵 講師

「どう練習しました?」

🔴 学習者

「数字と対象と条件をセットにして表にしました。」

🔵 講師

「自分で?」

🔴 学習者

「最初はChatGPTに整理してもらいました。

でも、そのまま使わずに参考書と照らして、自分でも書き直しました。」

🔵 講師

「良いですね。」


🔴 学習者

「それから、似ているものだけ並べました。」

🔵 講師

「全部一覧にしなかった?」

🔴 学習者

「はい。

自分が混同するものだけです。」

🔵 講師

「その方が復習しやすいですね。」

🔴 学習者

「前は法令の数字を全部まとめていました。

でも今回は、間違えるところだけなので短くなりました。」


🔵 講師

「苦手分野に使う時間はどうしました?」

🔴 学習者

「毎日15分くらいにしました。」

🔵 講師

「もっとやりたくなる日はありませんでしたか?」

🔴 学習者

「ありました。

特に少し解けるようになると、もっとやりたくなりました。」

🔵 講師

「そのときは?」

🔴 学習者

「余裕があれば少し続けました。でも、苦手だけで一時間はやらないようにしました。」

🔵 講師

「ほかの分野も維持できましたか?」

🔴 学習者

「はい。

性質・消火や法令の復習も止めませんでした。」


🔴 学習者

「以前だったら、苦手が気になるとその分野だけずっとやっていたと思います。」

🔵 講師

「そして?」

🔴 学習者

「得意だったところを忘れていました。」

🔵 講師

「今回は全体を見られていますね。」

🔴 学習者

「苦手をなくすことより、合格できるバランスを作ることを意識しています。」


🔵 講師

「ChatGPTはどう使いました?」

🔴 学習者

「段階別の問題を作ってもらいました。」

🔵 講師

「例えば?」

🔴 学習者

「最初は『単位換算だけの問題を3問』。

それができたら、『公式へ数字を入れる問題を3問』。

その次に、『文章問題にしてください』と頼みました。」

🔵 講師

「かなり細かく段階を作ったんですね。」

🔴 学習者

「はい。

どこから間違えるか分かりやすかったです。」


🔴 学習者

「ただ、ChatGPTに問題を作ってもらうと、解説が本当に正しいか少し不安でした。」

🔵 講師

「どうしました?」

🔴 学習者

「参考書と照らしました。

特に数字や法令はそのまま覚えないようにしました。」

🔵 講師

「それでいいと思います。」


🔵 講師

「苦手問題で手が止まったときは、すぐ答えを聞きましたか?」

🔴 学習者

「いいえ。

『最初の一歩だけ教えてください』と聞きました。」

🔵 講師

「効果は?」

🔴 学習者

「かなりありました。

例えば『まず単位を揃えてください』と言われるだけで、その先は自分で進めることがありました。」

🔵 講師

「知識がないのではなく、最初の入口が見えなかった。」

🔴 学習者

「そういう問題が結構ありました。」




苦手は「なくすもの」ではなく「点を取れるところまで育てるもの」

🔵 講師

「では、一週間前の『ここは捨ててもいいですか』という気持ちは、今どうですか?」

🔴 学習者

「今すぐ捨てなくてよかったと思っています。」

🔵 講師

「どうして?」

🔴 学習者

「全部できないわけではなかったからです。」

🔵 講師

「実際には?」

🔴 学習者

「できないところがいくつかあって、それが重なって大きな苦手に見えていました。」


🔴 学習者

「公式はできる。

数字も選べる。

単位換算が弱い。

計算ミスが多い。

こうやって分けたら、やることが見えました。」

🔵 講師

「苦手という言葉が、具体的な課題へ変わったんですね。」

🔴 学習者

「はい。」


🔵 講師

「今後また別の苦手が出てきたら、どうします?」

🔴 学習者

「まず『何が苦手なのか』を細かくします。」

🔵 講師

「例えば?」

🔴 学習者

「『法令が苦手』では終わらない。

数字なのか。

制度の違いなのか。

文章なのか。

問題文の読み方なのか。

そこまで見る。」

🔵 講師

「そして?」

🔴 学習者

「できないところまで戻る。」


🔴 学習者

「簡単な問題へ戻ることも、前ほど恥ずかしくなくなりました。」

🔵 講師

「以前は?」

🔴 学習者

「『こんな簡単な問題をやっていて間に合うのかな』と思っていました。」

🔵 講師

「今は?」

🔴 学習者

「簡単な問題を3問やって、そのあと本番問題を一問解けるようになるなら、その方が早いと思います。」

🔵 講師

「基礎へ戻ることが、結果的に近道になる場合があります。」


🔴 学習者

「それに、正解できる問題を入れるのも大事でした。」

🔵 講師

「どうしてですか?」

🔴 学習者

「難しい問題ばかりで全部バツだと、本当に嫌になります。」

🔵 講師

「今回は?」

🔴 学習者

「簡単な問題から始めて、少しずつ難しくしました。

だから、『ここまではできる』と思えました。」

🔵 講師

「苦手意識にも変化があった?」

🔴 学習者

「はい。

今は物理・化学を見るだけで嫌になる感じは少し減りました。」


🔵 講師

「では、苦手克服の目標は100点ですか?」

🔴 学習者

「今は違います。」

🔵 講師

「何を目指します?」

🔴 学習者

「合格に必要なところまで上げることです。」

🔵 講師

「具体的には?」

🔴 学習者

「今2割なら、まず5割。

5割なら6割、7割。

少しずつです。」


🔴 学習者

「得意分野で取れるところは取る。

苦手分野はゼロにしない。」

🔵 講師

「バランスですね。」

🔴 学習者

「はい。

苦手を全部得意にするまで他を止める必要はないと思っています。」


🔵 講師

「過去問題集は、これからどう使います?」

🔴 学習者

「苦手を見つけるために使います。」

🔵 講師

「間違えたら?」

🔴 学習者

「原因を書きます。」

🔵 講師

「どんなふうに?」

🔴 学習者

「『公式選択』『単位換算』『数字混同』『読み落とし』みたいに短く。」

🔵 講師

「そして数がたまったら?」

🔴 学習者

「どの原因が多いか見ます。

必要ならChatGPTにも整理してもらいます。」


🔴 学習者

「苦手って、自分の性格みたいなものだと思っていたんです。」

🔵 講師

「『自分は計算が苦手な人間だ』という感じですか?」

🔴 学習者

「そうです。」

🔵 講師

「今はどう考えています?」

🔴 学習者

「今できていない作業があるだけ、と思うようにしています。」

🔵 講師

「その違いは大きいですね。」

🔴 学習者

「『自分はダメ』だと直しようがないですけど、『単位換算で間違える』なら練習できます。」


🔵 講師

「まさにそこです。」

🔴 学習者

「苦手は、自分の才能の判定じゃなくて、次に練習する場所を教えてくれるものなんですね。」

🔵 講師

「そう考えられると、学習の進め方がかなり変わります。」


🔴 学習者

「これからも苦手が出たら、すぐ捨てるとは決めません。」

🔵 講師

「では最初に何をします?」

🔴 学習者

「分解します。」

🔵 講師

「次は?」

🔴 学習者

「できるところまで戻ります。」

🔵 講師

「そして?」

🔴 学習者

「簡単な問題から少しずつ上げる。」

🔵 講師

「時間は?」

🔴 学習者

「苦手だけに全部使わず、全体とのバランスを取る。」

🔵 講師

「ChatGPTは?」

🔴 学習者

「ヒント、段階別問題、苦手分析の補助に使う。」

🔵 講師

「最後は?」

🔴 学習者

「本番形式の問題を、自分だけで解けるか確認する。」


学習者は過去問題集を開き、以前は避けていた物理・化学のページを開きました。

🔵 講師

「今日はそこからですか?」

🔴 学習者

「はい。

前なら飛ばしていました。」

🔵 講師

「今は?」

🔴 学習者

「全部解けなくてもいいので、まずどこまでできるか確認します。」

🔵 講師

「それなら、間違えても次にやることが分かりますね。」

🔴 学習者

「はい。

これからは『苦手だから避ける』ではなく、『苦手だから小さくして練習する』ようにします。」

🔵 講師

「その積み重ねで、取れなかった一問が少しずつ取れる一問へ変わっていきます。」

🔴 学習者

「まずは、今できる5問を6問にするところから続けます。」



理論編はこちらから

⑭ 苦手分野を克服する考え方(理論編)

資格試験の勉強をしていると、 「ここだけはどうしても苦手」 という分野が出てくることがあります。 乙四であれば、 法令の数字が覚えられない。 物理・化学の計算が苦手。 危険物の性質が混同する。 消火方法の違いが分からない […]

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