- 1. ① 「苦手」という言葉を細かく分ける
- 1.1. 「法令が苦手」だけでは対策できない
- 1.2. 「計算が苦手」も分解する
- 1.3. 苦手を「できないことの一覧」に変える
- 2. ② 苦手分野は「簡単な問題」まで戻る
- 2.1. できないところまで戻る
- 2.2. 一段階ずつ難しくする
- 2.3. 「簡単な問題をやるのは遠回り」ではない
- 3. ③ 苦手分野へ時間を使いすぎない
- 3.1. 一問に長時間悩み続けない
- 3.2. 「苦手だから全部やり直す」は避ける
- 3.3. 得意分野を維持する時間も残す
- 4. ④ 苦手分野は「正解できた経験」を積み上げる
- 4.1. 難問ばかりやらない
- 4.2. 「できた部分」を確認する
- 4.3. 苦手克服は「0から100」ではない
- 5. ⑤ AIを使って「苦手の原因」を見つけ、練習を小さくする
- 5.1. 自分の間違い方を伝える
- 5.2. 一段階ずつ問題を作ってもらう
- 5.3. 答えではなくヒントをもらう
- 5.4. 理解できたら類題で確認する
- 5.5. AIの説明も基準教材で確認する
- 5.5.1. 実際の例はこちらから

資格試験の勉強をしていると、
「ここだけはどうしても苦手」
という分野が出てくることがあります。
乙四であれば、
法令の数字が覚えられない。
物理・化学の計算が苦手。
危険物の性質が混同する。
消火方法の違いが分からない。
といった悩みです。
苦手分野が続くと、
「自分には向いていない」
「ここは捨てた方がいいのではないか」
「得意なところだけ勉強した方が早いのではないか」
と考えてしまうことがあります。
しかし、苦手分野は、そのまま放置してよいとは限りません。
資格試験では、得意分野だけで合格できるとは限らないからです。
大切なのは、
苦手を一つの大きな塊として見るのではなく、何が原因で苦手なのかを分けて考えることです。
「物理・化学が苦手」
では広すぎます。
計算方法が分からないのか。
公式を覚えていないのか。
問題文から必要な数字を拾えないのか。
単位換算で混乱するのか。
原因によって、やるべき勉強はまったく変わります。
苦手分野の克服とは、苦手を根性で何時間も繰り返すことではありません。
原因を見つけ、必要なところだけを小さく練習し、少しずつ「できる範囲」を増やしていくことなのです。
① 「苦手」という言葉を細かく分ける
苦手分野を克服するとき、最初に行うことは、
「何が苦手なのかを具体的にすること」
です。
「法令が苦手」だけでは対策できない
例えば、
「法令が苦手です」
という人がいたとします。
しかし、法令の何が苦手なのでしょうか。
文章そのものが理解できない。
数字を覚えられない。
似た制度を混同する。
誰にどの義務があるのか分からない。
問題文の言い回しに慣れていない。
これらは、すべて対策が違います。
文章が分からないなら、意味を簡単な言葉に置き換える必要があります。
数字の混同なら、数字と対象を比較表にします。
似た制度を混同するなら、共通点と違いを整理します。
問題文に慣れていないなら、過去問題を増やします。
「法令が苦手」という一言だけでは、必要な勉強が見えません。
「計算が苦手」も分解する
物理・化学の計算でも同じです。
公式を知らない。
公式は知っているが、どれを使うか分からない。
数字を式へ入れる場所を間違える。
単位換算ができない。
途中計算でミスをする。
問題文を読むと何を求められているのか分からない。
これらをすべてまとめて、
「自分は計算が苦手」
としてしまうと、必要以上に難しく感じます。
そこで、
問題を解けなかった原因を、一段ずつ細かくする
ことが重要です。
苦手を「できないことの一覧」に変える
例えば、
「物理・化学が苦手」
ではなく、
「この公式を覚えていない」
「単位換算を間違える」
「文章問題から必要な数字を拾えない」
という形にします。
すると、苦手は「漠然とした不安」ではなく、「練習できる課題」に変わります。
② 苦手分野は「簡単な問題」まで戻る
苦手を感じると、多くの人は難しい問題を何度も解こうとします。
しかし、そこで何度も間違えると、さらに苦手意識が強くなることがあります。
できないところまで戻る
例えば計算問題で毎回間違えるなら、本番レベルの問題を繰り返す前に、
公式を説明できるか。
数字を入れれば計算できるか。
単位換算だけならできるか。
というところまで戻ります。
いきなり複雑な問題を解こうとしないことです。
一段階ずつ難しくする
例えば、
公式を覚える。
↓
数字が用意された簡単な計算をする。
↓
問題文から数字を拾う。
↓
単位換算を含む問題を解く。
↓
本番形式の問題を解く。
というように段階を作ります。
この順番なら、
「どこから分からなくなっているのか」
を確認できます。
「簡単な問題をやるのは遠回り」ではない
資格勉強をしていると、
「こんな簡単な問題をやっていて大丈夫だろうか」
と思うことがあります。
しかし、基礎が抜けたまま難問へ進む方が、時間がかかる場合があります。
簡単な問題で、
「ここまではできる」
を確認してから次へ進む。
これは遠回りではなく、
苦手の原因を特定するための近道
です。
③ 苦手分野へ時間を使いすぎない
苦手克服というと、
「できるまで何時間でもやる」
と考えてしまうことがあります。
しかし、苦手分野だけに学習時間を集中しすぎるのも問題です。
一問に長時間悩み続けない
難しい問題に30分、40分と悩み続けることがあります。
考えることは大切ですが、学習時間が限られているなら、ある程度で区切ります。
例えば、
まず自分で考える。
分からなければ参考書を見る。
それでも分からなければ解説を見る。
必要ならChatGPTなどで別の説明を聞く。
理解したら類題を一問解く。
このように流れを決めます。
「苦手だから全部やり直す」は避ける
例えば法令で10問中3問間違えたからといって、法令の参考書を最初から全部読み直す必要はありません。
間違えた3問に共通する知識を確認します。
数字だけなのか。
制度の違いなのか。
問題文の読み方なのか。
必要な部分だけに戻ります。
得意分野を維持する時間も残す
苦手克服に夢中になると、今までできていた分野を忘れてしまうことがあります。
そこで、
苦手分野を重点的に。
得意分野は短く維持。
というバランスを取ります。
資格試験では、
一つの苦手を完璧にすることより、全体として合格できる状態を作ること
が重要です。
④ 苦手分野は「正解できた経験」を積み上げる
苦手意識は、知識の問題だけではありません。
何度も間違えた経験によって、
「またできないだろう」
という気持ちが生まれることがあります。
難問ばかりやらない
苦手な分野で、いきなり難しい問題ばかり解くと、
不正解。
また不正解。
さらに不正解。
となりやすくなります。
すると、
「やっぱり自分には無理だ」
という気持ちが強くなります。
そこで、最初は少し簡単な問題から始めます。
正解できる。
理由を説明できる。
似た問題も解ける。
この経験を積みます。
「できた部分」を確認する
例えば計算問題で最終的な答えを間違えたとしても、
公式は正しく選べた。
数字も正しく拾えた。
最後の計算だけ間違えた。
ということがあります。
その場合、
「全部できなかった」
と考える必要はありません。
どこまではできたのかを確認します。
できている部分が分かれば、修正する場所も小さくなります。
苦手克服は「0から100」ではない
苦手分野を克服するというと、
「完全に得意にならなければいけない」
と考える人がいます。
しかし、資格試験では必ずしもそこまで必要ありません。
30%しかできなかったものを60%へ。
60%を70%へ。
この積み上げでも、合格へ近づきます。
「得意になる」より、
「合格に必要なところまでできるようにする」
という現実的な目標を持つことが大切です。
⑤ AIを使って「苦手の原因」を見つけ、練習を小さくする
AI時代には、苦手分野の克服にもChatGPTを使えます。
ただし、苦手問題の答えを聞くだけでは十分ではありません。
重要なのは、どこでつまずいているのかを整理することです。
自分の間違い方を伝える
例えば、
「乙四の物理・化学で計算問題をよく間違えます。公式は覚えていますが、問題文からどの数字を使うか判断できません」
と伝えます。
これなら、
「計算が苦手」
より、はるかに具体的です。
ChatGPTに、
「どこから練習すればよいか、簡単な段階に分けてください」
と頼むこともできます。
一段階ずつ問題を作ってもらう
例えば、
「まず数字がすべて与えられている簡単な問題を3問」
「次は単位換算を入れてください」
「次は文章から必要な数字を選ぶ問題にしてください」
というように、段階的に問題を作ってもらいます。
これによって、
どこまではできるのか。
どこから間違えるのか。
を確認しやすくなります。
答えではなくヒントをもらう
苦手分野ほど、すぐ答えを見たくなります。
しかし、それでは「自分でできるようになる」練習が不足します。
そこで、
「答えは言わず、最初の一歩だけ教えてください」
と頼みます。
例えば、
「まず何を確認すればいいですか」
「どの公式を考えればいいですか」
とヒントを受け、自分で続けます。
理解できたら類題で確認する
ChatGPTの説明を聞いて、
「分かった」
と思ったら、類題を一問解きます。
解ければ理解が進んでいます。
解けなければ、
どこで止まったのかをもう一度確認します。
この、
説明 → 自分で解く → 間違い確認 → 類題
の流れが、苦手克服には役立ちます。
AIの説明も基準教材で確認する
苦手分野では、自分自身が正誤を判断しにくい場合があります。
そのため、ChatGPTの説明をそのまま覚えるのではなく、参考書や過去問題集、必要に応じて公式情報で確認します。
特に法令や数字は慎重に扱います。
苦手分野を克服するために必要なのは、
「もっと頑張ること」
だけではありません。
何が苦手なのかを細かくする。
簡単なところまで戻る。
できるところとできないところを分ける。
一度に全部直そうとしない。
正解できた経験を少しずつ増やす。
そして、必要なところへ学習時間を集中する。
この流れを作ることが重要です。
「自分は法令が苦手だ」
「自分は計算ができない」
と大きな言葉で決めつけてしまうと、苦手は必要以上に大きく見えます。
しかし、
「数字の対象を混同している」
「単位換算だけで間違えている」
「この公式の使いどころだけ分からない」
と分解すれば、やるべきことは具体的になります。
苦手とは、「できない才能」ではありません。
多くの場合、
まだ練習の方法が合っていない部分、理解がつながっていない部分、反復が足りない部分
です。
苦手を消そうとするのではなく、苦手を細かくして、一つずつできるようにする。
その積み重ねによって、最初は避けていた分野も、少しずつ「点を取れる分野」へ変わっていきます。
実際の例はこちらから
⑭ 苦手分野を克服する考え方(実践編)
はじめに 「物理・化学だけは、どうしても無理です。」 資格試験の勉強を続けていると、そんな苦手分野が出てくることがあります。 参考書を読んでも分からない。 問題を解いても間違える。 何度やっても同じところで止まる。 そん […]
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